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報いと至り

  • 6月21日
  • 読了時間: 7分

更新日:7月2日

  • ちいさなてん


書くのが遅くなっちゃったけど6月5日に磯部錦司さんの個展へ行ってきたんだ!



名古屋栄のビルの一室、ギャラリーへ入ると奥の机からキンキンの目つきをしたマダムがこちらを一瞥、

「あなた、磯部先生のお知り合い?」

となにやら訝しげだ。

なるほどそういう感じか。

来場者のほとんどがお知り合いな感じだ。結構大きめの展示だと思って構えてきたから意外でほっと肩が降りたのも束の間、小さい展示特有のそういう感じが降りた肩を押し上げた。

磯部先生のことは昨日の夜インターネットで見つけたばかりだ。子どもたちがのびのびと自然を感じ、自然の流れに身を任せ、感じたことをアートへ写していくワークショップなどの取り組みを世界各国でされている先生で、椙山女学園大学の教授。岐阜出身。知ってる情報はそれくらい。


「いえ、ネットで知って来ました」

「あぁ?」

「ネットで!しりました!!」

「……ああ…。まあ適当にね、見ていってくれたらいいから」


私の顔を見るために外した眼鏡を拭きながら、マダムはギャラリーの奥へゆっくりと移動して人がひとり入れるのかどうかという物置?クローゼット?に収まった。そこは何?


展示されてた作品は少なかったけど全部に共通するテクスチャとかがあって面白かった。銅板に新聞紙を貼って和紙や木の幹のようながさついた画面を作ってある。それが剥き出しになってる作品と、その上からレジン液かアクリルみたいなのでつやっつやの層を重ねた作品があった。あれに似てるな、熱帯地域の雨季と乾季。

土台作りには理屈を感じるし、対照的に描いてる色彩や構成はとっても有機的でセンスというかintuitiveを試すような遊び心を感じる。

分かりやすく実験的でストイックな作品だから、きっとほんわかほこほこしてて生徒に癒し系とか言われる先生だろうな。


世界各国でのワークショップが記録された冊子を置いてくださっていた。日本と北欧が多いのかな。私もフィンランドとかの美術教育現場体験してみたいんだよな〜。

素晴らしいという噂はかねがねじゃん。

でも妹たちが通ってる園ほどに進んでいる自然教育はないと思ってるからしばらくは妹たちに学ばせてもらおう。


私はいづれ、私よりあとにここへ来る宇宙の先輩魂たちと一緒にどうやったらこの星をもっと安心のステーションにできるかなって考えたり、次の世代の多次元的なコミュニケーションを物質と馴染ませる実験をしたりする、アートの「先生」をやることになるとおもうの。

別にそうなる為に頑張ってる訳じゃないけど、自分の才能的にきっとそうなってる。


冊子はテイクフリーと書いていたけど最後の一冊だったからその場で読んだ。マダムが「アナタそれ持ってっちゃダメよ」と目を光らせている。そう、無料の展覧会ってそうだよな……!そうなるよね……!

販売してると本当に必要な方が愛をもってお迎えしてくれるけど、無料にした途端誰かれ構わず持ってっちゃうんだもん。

普段イベントを運営する側にいるからキンキンマダムの心の内が痛いほど分かった。イベントやってないと分かんなかったと思う。


冊子はとても良かった!

これから私がやりたいこととすごくマッチしていてよきよきとおもって、磯部先生の本を買った。


まだ積んでます。今読んでるパピヨン本田さんの単行本の次に読むかんな
まだ積んでます。今読んでるパピヨン本田さんの単行本の次に読むかんな



本を買ったらホクホクマダムになった。

伝わって嬉しい。


「どうして磯部先生の展示を見に来ようと思ったの?」

「将来子どもたちと絵を描いて過ごしたいなと思ってて、今度ワークショップをやる事になったからその前に見に来たいと思ったんです」


言えてうれしい。


冊子を読んでる間にお客さまがふたり来て、どちらも先生のことご存知だったから色んな話を聞けた。私の話も聞いてくれた。

夢にぴったりの先生に出会ったわけだ!すごいなあ!と、磯部先生コミュニティが私を仲間に入れてくれたような感じがして嬉しかった。


小さい展示っていいですね。


帰りに世界堂で日本画の画材を買った。流石に胡粉をぺちぺちこねてる間に寝ないように、水に溶かす固形のやつ。


セサミのベーグル
セサミのベーグル


  • やさしい星のなかまたち


波動絵で繋がってくれるかたのお仕事を聞くと、介護士さん、理学療法士さん、先生が多い。あと子どもを愛するお母さん、動物と仲良しのお兄さん。あたたかな太陽の匂いがするやさしい星のおともだち。


祖父からLINEが届いた。

祖父のLINEアイコンが香り高いから聞いてほしい。

愛用のアコースティックギター(調律めちゃくちゃ)の上に、いつもかけてる細縁メガネが乗っている。ギターを弾く祖父の手元を斜め横から捉え首から下をトリミングしてあるプロフ写真。一丁前に逆光を入れて淡く白飛びさせている。そんなやつが【友達かも?】と表示された日、愉快だ。

AI似顔絵師にじいじの特徴を伝えてギリギリまで抽象化してって頼んだら出てくるエモみたい。遠方の孫からすると生きてるんだからもう少し生活であって欲しい。あまりに「お空に戻って数年が経ってから思い出す抽象度」なので、そのアイコンから《もち吉では9のつく日にこわれ煎餅を買ったことしかないから今度アイスクリームコーナーを見てみようと思う》と言われても解像度が追いつかないことがある。

聞くと、初めてLINEをインストールした記念にJKの従姉妹がプロデュースしたらしい。押さえてんなー!


そんなアコギメガネくんから報告があった。


祖父母の家に飾ってある絵を見てくれた訪問看護師さんがとっても気に入ってくれて愛のエネルギーを感じてくれてるらしい。

祖父母にあげるために描いた絵も多いので、とてもとても嬉しかった。

絵は伝えたいことを伝えたいタイミングで伝えたい人に完璧に伝えてくれる。しかもあなたの思考を無視して「あなたの本質」が直接受け取りたい愛を受け取りたい分だけ廻してくれる。


ここまで完璧で想い通りに扱えるツールが今まであっただろうか?

少なくともこの星にはなかった。

1944年より前には体験できていなかった。もう一度同じ意志1026でやり直すほどには。

最近、ある過去世がぐんと意識下へ落ちてきて、生まれた時代が早すぎたの強がってたけどほんとはもっと共感したかったんだよと少女の氣もちが許されてめっちゃ泣いたりした。未来に託すしかないと覚悟を決めたけど、ここで過去をゆるすことでその覚悟、回収したので安心して欲しい。託してくれてありがとうね。まさか受け取る側に生まれるなんて、生きてる間には思わなかったねえ。


祖父母の家にある絵のひとつ
祖父母の家にある絵のひとつ

  • あなたには一緒に育った人がいますか?


いるなら、自分とその人を比べましたか?


物心がついた時には自分と同じ立場だけど違うやつが隣にいるんでしょ。やばくない?それ。

私にはちょっと想像できないけれど、それってとても思考の土台になるよね。


私は圧倒的典型的ひとりっ子だ。

今もその癖が抜けず、所属している環境の異物になりたがる。


周りとは違う立場になって比較対象を作らないようにしないと平衡が保たれない。周りを見て、このくらいで生きていけるのだと慢心したらうっかりしんでしまうのだ。加減がヘタすぎて。

死なないでいることはとてもとても繊細で難しく奥深く美しく生臭く小汚いことであると思い込んでいた方がいい。思い込んだ方が地球が面白い。


思い込みが強いから浮世離れするのではない。思い込むために浮世から足を離しているの。

ストイックでしょ♪


そのため基準に値しない「果て」「極」を探し彷徨う。

私の場合はサイキックやテレパスをセーブしないために。力加減を知らないままやり切るために。

井の中の蛙でいた方が才能を発揮するタイプって一定数いると思うの。


私の選んだ職場はそのタイプが生き残っている。


のびのびやれるからありがたいよ。

すげー好きにさせてくれる。

ビックリするくらい好きにさせてくれる。デザイン的な事でね。


フリーランスが同じ趣味で集まってるオタク倶楽部、などと形容される。一人ひとりが何かのプロフェッショナルだ。

そんなことできてすごいねー!って、みんながみんなに思ってる。

あの人やばい変すぎるって、みんながみんなに思ってる。


一人ひとり頼める仕事が違うから、私がめっちゃ忙しくて先輩が暇な時と先輩が締め切りに追われてるけど私にできることがない時がある。少し手伝うことはできるけど最終的なディレクションと先方とのやりとりは担当者に任せられるから、一度引き受けると何がなんでも完成まで持っていかなくちゃいけない。あとは頼んだ!ができない。

そして全員がギリギリだ。個人事業力が鍛われすぎる。一旦全員退勤して寝た方がいい。


寝ましょう。明日は5時起きだ



2025.6.21 夏至☀︎ ZEN




 
 
 

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